自分には自信がない。事実根拠も無く感情的にこんな悩みを持っている人は世の中にたくさんいます。

たしかにすぐに自信を持つのは難しいように見える。自信を持つ薬が発売されたらそれこそ大ヒットになるのではないか。
困っている時には誰だって特効薬を求めるものである。

よくあるテーマだからこそ難しく考える必要なんて無く、簡単に始められることから始めたほうがいい。

勤めていた会社先輩とこんな話をした。

先輩:「お前さ、もっと自信を持ったらどうなのよ。仕事の時もそうなんだけど。帰り道でも飲み屋でも普段からさ。」
自分:「どうしたんですか、急に。そんなに自信なさそうに見えますか?」
先輩:「そりゃ、そう見えるよ。今日のプレゼンも資料は見やすくてセンスあるのに、参加者全員の顔色を気にしながら話してたよ。」
自分:「聞き手と目線を合わせようとしてたんですよ。」
先輩:「そういう小手先のテクニックに頼る前に自分を肯定しろって事なんだけど。」
自分:「そんなこと言ったって、無いものは無いですよ。目の前のことで精いっぱいで振る舞いとか態度とか考える余裕が無いんですよ。」
先輩:「なるほどね。あれも無い、これも無いでどこから手を付けていいかよく分からんな。」「で、どうしたいのよ?」
自分:「自信持ちたいですよ。はい。」
先輩:「どうしたらいいか分かる?どんな行動をしたらいいか。」
自分:「胸を張る、とかですか。」
先輩:「だからテクニックに固執するなって。」
自分:「ちょっとピンときませんね。」
先輩:「自信に満ち溢れてるヤツと一緒にいろ。テクニックとか難しいこと考えずにさ。俺たちはコミュニケーションの相手を無意識でコピーするものなんだ。やってみたら分かるよ。すぐに自分に自信持てるようになるから。」

当時、先輩は40代前半で会社の中で一番エネルギッシュな存在だった。

その割には細かいところに気付くし、リスクは絶対に取らなかった。また、ブレスト会議では誰よりもクリエイティブな発言をするし、新しいプロジェクトにはいつも名前があった。

みんなの憧れでもあり会社の上層部のお気に入りでもあった。

この先輩も誰かから同じようなアドバイスを受けて、自分に自信を持って振る舞うようになったのだろう。

自分に自信を持つ

案外シンプルなアイデアがきっかけで道が開くことがあります。

そして自分に自信を持つ事は、周囲の人に自信を与えることでもあります。
例えば落ち込んでる友達から相談を受けた時、相手が元気になってくれたら嬉しいもの。好循環のサイクルとはこのようなイメージで作られます。

正直、もう少し早く教えて欲しかったですよ。先輩。

 

 

記事の謝辞

この記事を書くきっかけをくれた友人へ

昔からマンガや映画を見るのが好きでいつもカッコいい物語を教えてくれましたね。おかげで私まで名言満載のマンガや男らしいハリウッド映画が好きになりました。最近ぶれない軸が欲しいと悩んでるみたいですが、あなたが何気なく言うセリフははとても自信に満ちていてカッコいいと思います。いつも遊んでくれてありがとう。お仕事頑張ってください。