世の中には、大学受験や資格試験、ピアノ発表会など日頃の練習成果を発揮するいわゆる「本番」というものがあります。
プレッシャーに弱い人は、時間をかけて準備しても本番のタイミングで緊張しすぎて実力を出し切れないことがありますが、本番に強い人は、プレッシャーをバネにタフな状況を乗り越えて成果を出します。これは学生や社会人ではその環境が同じようなことから、本番に対する向き合い方や考え方によって結果が変わってくる、のだともいえるでしょう。つまり、本番に強い人とプレッシャーに弱い人では考え方が違うのです。
それでは本番に強い人の考え方とは何でしょうか。「本番に強い」とはいったい何なのでしょうか。今回は心理学に基づいたインタビューを行って、本番に強い人の考え方をまとめました。当記事を通じて何かしら、仕事や人生のヒントになれば幸いです。
臨機応変に柔軟性を発揮すればうまくいく。
本番に強い人は、計画準備は行いますが必ずしもそれにこだわりません。イレギュラーなことが起きたとしても、柔軟に考えて活路を見出せます。頭で考えるだけではなく、体を動かしたり深呼吸したり、使えるものは総動員すればよいのです。自分が持っているすべてをフル活用するイメージです。
もしあなたが練習では問題なく実力を発揮するのに本番に弱いタイプだとしたら、完璧に準備をすることよりも柔軟に考えることを大切にしてはいかがでしょうか。臨機応変に軌道修正することを覚えれば、本番での成功に近づくでしょう。
もう駄目だと思えばそれは袋小路。どんなにタフな状況でもあきらめない気持ちがあれば、回避策なんていくらでも思いつきます。本番に強い人は決して最後まで諦めません。
方法は一つじゃない。道は無限にある。
たったひとつのやり方や理由にこだわりすぎることは、たくさんの可能性を自分でなくしてしまうようなもの。勝つための方法は1つじゃありません。道は無限にあります。
未来の正解は誰にも分かりません。頭のフットワークを軽くしておきましょう。
もちろん大切な局面では大きな1手を打つことが必要になってきます。あいまいな態度でのらりくらりとしていても具体的な成果にはつながりません。ここぞというタイミングでアクセルを踏み込んで最大瞬間風速で勝負しましょう。
最後の最後まで何があるか分からない。
大切なのは動きを止めないこと。プレッシャーにやられて硬直しているだけでは、時間だけが過ぎてしまいます。どんな状況でも最後の最後まで何があるかわかりません。
予期せぬ出来事で頭が真っ白になっても、本番に強い人は転んでもただでは起きません。さらに飛躍して逆転劇を狙いましょう。「ダメでもともと」と考えれば、大きなチャレンジもしやすくなります。
自分が苦しいときは、ライバルもまた苦しい状況だったりします。戦う姿勢で終わりましょう。
決して諦めない。諦めなければ必ず勝つ。
諦めてはいけません。少し間違えたからといってすぐに見切りをつける必要なんて絶対にありません。一つ目が駄目だったら次を試せばよいだけなのです。ネガティブな予想ばかりしていると自分のミスばかりが目に入ってきて、不安に足をすくわれてしまいます。
試合後のことや結果ばかりを気にせずに、目の前のことに向き合いましょう。結果的にこの態度が良い成果につながります。
そしてこの「諦めない気持ち」は、生まれ持った才能なんかではありません。私たちにはすでに十分素質があるのです。リラックスして本番に臨みましょう。