先日、都内の喫茶店で仕事仲間(仮名Sさん)と「趣味」の話をした。話を聞くと、やりたいことが多すぎて困っているそう。
彼女いわく「世の中のたいていの事は何でも楽しめる。自分次第。時間が無くても真剣に取り組めば絶対に面白くなる。」という。
わたしは彼女のことを尊敬する。こんな風になりたいと思う。
私は自分自身を無趣味だと思っているのだ。
しいて言えば特定の趣味を持っている人、没頭できる人がすごくうらやましい。
けれどそんな些細なことで現実的に困っていない。克服できていないのは自己紹介の時のわずらわしさだけである。
たとえばこのような会話になってしまった。
K:洗濯したりランニングしたり。疲れがたまってたら昼過ぎまで寝てますね。
S:例えば、先週の土曜日は何をされました?
K:家族とドライブですね。妻が海鮮丼が食べたいというので三崎港までひとっ走りしてきました。
S:素敵ですね。でもそれってすごくもったいないと思いますよ。
K:何がですか?
S:無趣味を主張することです。事実は違うのに。
K:どういうことですか?
S:例えば天気がいい時にはどこかに出かけたくなりません?
K:出かけますよ。でも趣味と呼べるほどじゃありませんよね。旅行も気が向いたら行く程度ですよ。
S:それは趣味です。呼び方が違うだけ。仕事が好きなら仕事が趣味です。自分のしている行動の意味を自分で落とさないでください。
もしかして何か1つに一生懸命取り組んでいる姿だけを理想とされていませんか?そんな必要はありませんよ。もっと気軽に言葉を選びましょう。だって趣味なんですから。
彼女が私に伝えてくれていることは「自分を肯定する大切さ」である。
趣味の例で説明すると、一般的な人は同じような一般的な生活をしています。
その生活の中から「価値を見出すこと」「何回か続けてみようと思うこと」を趣味と言っているだけで、料理を簡単に作ることが好きなら料理が趣味なのである。
人があなたに何か質問をする時に、特にユニークな回答を求めてるわけではありません。
たとえ普段の仕事で高度なインテリジェンスを求められているとしても、一般的な会話レベルまで堅苦しく考える必要は無く、自分の行動を否定する必要は全く無いのである。
自分の行っていることについて、もっと自信をもって言葉にしよう。
この記事を書くきっかけをくれた友人へ
パソコンが好きで選んだSEの仕事を今も変わらず楽しめていますでしょうか。好きな趣味を仕事にすると苦労すると聞いたことがありますがあなたならどんな時でも前向きに思考錯誤を続けているのでしょう。しかし休み日にまで難しい顔をする必要なんてありませんよ。仕事ではないのだから。考えすぎです。もしよければ根拠のない自信をもって何も考えない時間を作ってみてください。だいぶ楽になると思います。
私はあなたから好きなことを仕事にすることが本当に素敵なことだと教わりました。ありがとうございます。