誰にとっても公平なことがあります。
それは時間は有限である、ということです。

時間は限られています。

この大切な教訓を私たちは大切なことを普段の生活で忘れています。ふとした時に思い出してもすぐに忘れてしまいます。毎日が忙しすぎるからなのかもしれません。オンとオフのメリハリがつけられずに、ぼんやりと過ごしているからかもしれません。

今回は時間についてのエピソードをご紹介します。

01.


新卒でIT関連の会社に採用され毎日頑張っていました。
激務プロジェクトが続き乱れた生活サイクルの結果、鬱病となりました。
診断結果は原因不詳。自分は休んでいていいのか、これでいいのか、人生このままでいいのか、と悩みました。悩んでも答えは出ませんでした。

そんな折、休職中にカウンセラーに言われた一言で目が覚めました。
「時間は限られていますよ。いま悩んで苦しんできつい状況ですがそれは選択の結果とも言えます。正解はありません。理由も要りません。今ここで選択して下さい。これから楽しむか苦しむかどちらがいいですか?」

「楽しみたいですね。ネガティブな性格ですけど出来ますかね?」

苦笑いして口から出た一言に自分でもすこし驚きました。もちろん答えは分かっています。

(20代男性 IT関連)


私たちは疲れている時には、曖昧に悩む傾向があります。

真面目な性格な人であればよりよくしようという理想を持ち、答えのない問題にまで真剣に取り組み、答えが出ずに悶々と苦しんでまい時間ばかりが過ぎてしまいます。

答えのない問題に取り組んでも答えはありません。

指標のない努力は疲れるだけです。

世の中に楽しいことはいくらでもあります。

楽しめそうなことを何か1つ選んで取り組んでみることで不要なエネルギーを前向きな方向に向けられます。

02.

私は当時流行していたキャリアウーマン系マンガに影響され全速力で毎日を突っ走りました。私が世の中を変えてやる、私がやらなきゃ誰がやる、と本気で信じていました。更なるキャリアアップのために転職。パワハラ上司からガツンとやられて、自分が何をしたいのか分からなくなりました。攻撃力は強いけど防御力が無かった。カフェで友達から言われた一言でフッと肩の力が抜けました。それからはもう大丈夫です。

「私はただ正しいことをしたいの。それだけ。何か間違ってるかな?」

「間違ってるよ。今のアンタに必要なのはロジックの正しさじゃなくてバランスだよ。もっと自分のために時間を使いなさいよ。仕事が周りが世の中が間違ってるとか言ってもどうせ自分以外なんだから。まずは自分のために時間を取りなさい。ヨガとかピラティスとか。自分の事は自分で何とかしなさい。それなりに強いんでしょアンタは?だったら出来ると思うよ。幸せになんなさい。」

なんだか近所のオバちゃんに言われてるみたいでフッと肩の力が抜けました。それからはもう大丈夫です。

もし困った時には私に頼って欲しい。私が絶対に何とかしてあげる。

(40代 女性 金融関連)


私たちは自分の中から目標ややりたいことを生み出すことは難しいです。

だから他人の課題を解決することを目的としがちです。

他人の問題に取り組んで幸せになるのはその他人です。

そしてその問題に正解はあるのでしょうか?

 

自分毎に取り組み自分で正解を決めて、幸せになることが大切なのです。

だって自分を好きになることはは人生の目的なんですから。

 

03.

学校に行かなくなったのは小学校6年頃からです。それからはちゃんと学校に行っていません。自分の部屋に閉じこもって、おなかが減ったらご飯を食べに1階に下ります。ボーっと毎日寝てるのか起きてるのか分かりません。テレビもネットも特に面白いわけじゃないし。自分にムカつくけどどうにもならない。

 

正月の集まりで空気読まない従妹から言われた一言で、なんかもうどうでもよくなりました。

「今何やってるの?」

「中学3年だよ。行ってないけど。」

「家で何してんの?」

「別に、特に何もしてない」

「ならトランプしようぜ。正月の集まりはやっぱ暇だわ。」

「面白そうじゃん、いいよ。負けたらおごりね」

「(頭の中)あれ?いま俺、面白いって言った?」

 

ずっと誰かにだらけた生活を直してほしかった。だけど真面目に怒られると素直に受け取れなかった。だけど面白いことのためなら朝起きれます。知らなかったけど外の世界は面白い。いまは面白いことないか探すようにしています。

(10代 男性 学生)

 

遊びから自分のやりたいことが生まれることがあります。

自分の世界の中では新しい何かが生まれずらいのです。

何でもよいから外の世界とつながりましょう。

自分の世界でも外の世界でも流れる時間の速さは同じです。

自分のやりたいことを仕事につなげその職で食べていけたらなんと幸せなことでしょうか。

 

 

誰にとっても時間とは貴重なものです。

時間はその使い方次第で自分に返ってくる結果が変わってきます。

変わるきっかけやタイミングは人それぞれ。

時間は限られている。

何かを変えることで必ず道が開けてきます。

 

 

 

記事の謝辞

この記事を書くきっかけをくれた友人へ

私の知る限りあなたほど俊逸なコンサルタントは知りません。苦労が続いた時期が長かったのかもしれませんが、あなたの言う通り「人生は仕事がすべてではない」のです。これからは失った自分を取り戻すのではなく、新しい未来を切り開いていきましょう。自分が何がやりたいことなのか煮え切らないまま時間ばかりが過ぎてしまうことの怖さを身をもって教えて頂きました。本当にありがとうございます。どうぞご自愛くださいませ。