ビジネスは問題解決。困っている問題を解決することで、仕事が前に進み、対価としてお金をもらうことが仕事の基本といえるでしょう。
今回は仕事で使われる問題解決を分かりやすいように簡単なステップに分けてご紹介します。
問題解決とは
問題解決とは、「理想の状態」と「現実の状態」のギャップを解決することです。
ここで、問題とは理想と現実の差分を意味します。この差分を埋めるために何をどうするか、というプロセスが問題解決なのです。問題解決はあくまでロジカルな手続きであり、あてずっぽうや思いつきで仕事を進めるやり方ではありません。
01.
問題発見
まずは取り組む問題のテーマを決めましょう。これは問題発見とも呼ばれます。
解決できる問題は一度に1つ。”いろいろ困っている”や”なんとなく困りそう”というのは問題解決ではありません。たくさんの問題が山積みならば交通整理して分けていくのです。「分かる」という言葉は「分ける」を語源にしているといわれます。複数の問題があるのならば、それを分けていくことで解決策もおのずとシンプルに取り組みやすいものになっていくでしょう。
現実にはたくさんの問題が複雑に絡んでいる、というのが一般的。だからこそ1つずつ解決していくのです。すべてを一気に解決してくれる魔法を望んでも現実的には見つかるものではありません。
02.
問題定義
次に「理想の状態」「現実の状態」「ギャップ」を具体的な言葉にします。絵に描いてみたり図化すると分かりやすいでしょう。
「理想の状態」とはあるべき姿。問題解決のテーマに沿った範囲で困っている状態がが解消されているさまです。「現実の状態」とは現在の客観的な事実。ここでは主観的な意見と客観的な事実を分けることがポイントです。「理想の状態」と「現実の状態」の差を埋めるのが「ギャップ」。この「ギャップ」を取り払う方法を解決策として検討していきます。
03.
解決策を立案する
特定した「ギャップ」を取り払う方法をリストアップします。解決策がひとつも思い浮かばない、という場合にはブレインストーミングをしてみるとよいでしょう。
ここで立案されたプロセスは現実的に実現可能なものでなくてはなりません。もしたくさんの解決策が思いついた時には、優先順位をつけて最善の選択肢をとることが良策といえます。
04.
解決策を実行する
解決策として何をするべきかが明確になっている段階であれば実行するのみです。確実に完遂できるように実行計画(アクションプラン)を作成するのがよいでしょう。
どれだけ優れた解決策でも、実行に移さなければ机上の空論に過ぎません。
05.
結果を評価する
問題解決も仕事もやってそのままではいけません。完了したかどうかを評価しなければなりません。
問題解決は客観性がとても大切。自分だけですべて実施するのではなく上司にチェックを依頼するのがよいでしょう。
我々は問題解決の実務者である
問題解決とは一連のプロセスです。時間をきちんととって目の前の問題解決と向き合うのは精神力がいりますし、それが出来る人は問題解決力があるといえるでしょう。
我々は実務者なのです。研究者でもなく、評論家でもありません。頭を使うのですが、頭でっかちになるのではなく問題解決を通じて満足のいく結果を得ていきましょう。