コミュニケーションのステップが細かすぎてちっとも話が前に進まない人がいます。かわいげがあればよいのですが、本質的でないことに対する細かいやりとりは正直めんどくさいもの。

今回は、そんなロジカル一辺倒にならないための考え方をご紹介します。

ロジカルシンキングはツールでしかない

ロジカルシンキングは基本的なビジネススキルのひとつ。書店の実務書エリアではロジカルシンキング関連書籍が途絶えることはありません。それくらい一般的に広く求められています。

しかし、忘れてはいけないのは、正しいロジックを組むことがすべてではない、ということ。

ビジネスシーンにおいて目的はあくまでも業務をよりよくこなすこと。ロジカルシンキングはそのための手段のひとつでしかありません。

論理的には案外どのようにでも言える

そもそもロジックというものは組み立てようと思えば、案外どのようにでも組み立てられます。弁護士は両サイドにつくのです。

時間をかければ理由探しいくらでも出来るし、数字は表現によって捉える意味が変わってきます。表現次第で論理的にはどのようにでも言えるもの。

自分の言いたいように自己主張をして自分を満足させるか、聞き手が求める答えを簡潔に伝えて場を完了させるか、は自分次第でしょう。

大切なのは機能しているかどうか

必ずしも常に網羅性にこだわる必要は無いし、その場で伝える必要の無い情報は伝える必要が無いのです。

拘り過ぎたロジカル一辺倒によって、せっかくのチャンスをふいにすることもあり得ます。形式に拘り過ぎるロジカルバカになるのは得策ではありません。

何よりも大切なのは自分のやり方が機能しているかどうか

1つの方法だけを正しいやり方だと盲目的に信じ込む必要なんてどこにもありません。自分の考え方や言い方がその場に問題なく適していて、メンバーが共有している目的の達成に貢献できているどうかでしょう。