私たちは仕事に関しては、無意識に新しいものを求める傾向が強いと思います。特にこの傾向はオフィスワークでは顕著ではないでしょうか。
社内にすでに同じような過去資料があるのにもかかわらず、わざわざ新しくペーパーを起こしたり、備品管理簿が手元に見つからないからといって、同じようなエクセルの管理簿を新しく作ることもしばしば見かけたりします。
ですがビジネスを効率よく動かし、仕事の生産性を上げていくためには考え方を抜本的に変えなければいけません。意識的に仕事のムダ・ムリ・ムラを無くす必要があるのです。
ありものを有効活用する考え方「リソース主義」とは
手持ちのありものを有効活用してビジネスを行う考え方をビジネス用語で「リソース主義」と呼びます。
私たちがハピネスを手に入れるためには、自分に与えられている現状利用できるものを有効活用して、最大限の利益を得るようにすることが大切なポイントとなります。
この考え方は仕事以外にも人生全般にも当てはまると思います。
自分のありものに満足せずに、すぐに新しいものを欲しがる態度は大人の「無いものねだり」でしかありません。
上手にありものでビジネスを行うコツ
上手にありものでビジネスを行うコツは、何か欲しい時にはかならず一呼吸おくことです。ショッピングの衝動買いを我慢するのと同様です。
ものごとに感情的に反射して仕事を増やしたり、状況を複雑にするタイプの社員になってはいけません。
また、恥ずかしさやこだわりからリソース主義の実践ができないときもあると思います。そんな時でも積極的に有効活用できるありものを探しましょう。「無い物ねだり」の反対は「あるもの探し」。
自分に与えられたリソースを有効活用してもっとスマートに立ち回りましょう。
ありものでビジネスをしないケース
ありものでビジネスをしない結果として起こる結果の1つは、「手段の目的化」です。
本来の目的があったはずなのに、ツールや手法といった「手段」を求めすぎた結果、ツールに振り回されてしまい、本来の目的を見失ってしまうパターンです。
往々にして無いものねだりは目的を見失いがちになります。それに、無いものねだりしてもきりがありません。
無いものねだりばかりしている態度は文句を言っているだけだと思われかねません。地に足をつけること。それはありものを工夫することなのかもしれません。
あれもこれも欲しがっている人っていませんでしょうか。本当はこうあるべきと理想論らしく語っていても隣の芝が青く見えるだけでは見ているだけなのです。
新しいものを求めてばかりでは元手が足りません。あるものを有効活用する工夫で十分に事足りることだってありうるのですから。